米ぬかとおがくずの違い
当店は100% 米ぬか酵素風呂です
酵素風呂には、大きく分けて2種類あるのをご存じでしょうか?
その2種類とは、【おがくず酵素風呂】と【米ぬか酵素風呂】です。
この2種類の酵素風呂は、床材が異なるだけで、同じもののように見えますので、両方とも「酵素風呂」として一括りで扱われます。
米ぬかとおがくずの違いについてまとめてみました。
★床材(桶の中身の材料)★
米ぬか:
お米のもっとも栄養分の高い部分で、ビタミンやミネラルといった栄養素の宝庫です。
脱脂の過程でビタミンEなどの脂溶性の成分はかなりの部分失われていますが、主成分としてのタンパク質やさまざまのミネラルやビタミンなどの多くが残っています。
そのため昔から飼料や肥料として利用されていきました。
タンパク質とそのほかの栄養素は微生物のエサにもなりますので、米ぬかを用いて多種類の微生物を培養することができます。
また、脱脂ぬかをもちいることにより、保存性がよく、油成分の酸化による劣化と腐敗を防ぐことができます。
おがくず:
木材の粉末(成分はたんなるセルロース)酵素は含まれていません。
酵素を産み出すバクテリアを養うこともできませんので、発酵熱を産み出すには外部から触媒としての酵素を加える必要があります。
そのような酵素は主に植物から抽出した液状のものを用います。
※白蟻などのセルロースを分解して栄養分にする生物は別として、そこには生物にとって有用な成分はほとんどありません。
★発酵メカニズム★
米ぬか:
桶全体がいわばバクテリア培養層となっていて、彼らにとって好ましい環境が維持されるかぎり、永久的に分裂増殖を繰り返して微生物としての種の命が続いていきます。そしてそのバクテリアたちが自らの体内(細胞内)で酵素を合成しますので、寿命で死んだものからは細胞体の酵素が外部(桶の中)に漏れ出します。 また、彼らの代謝物(排泄物)には酵素が混じっていますので、桶の中身は未消化の脱脂ぬかとバクテリアと酵素が充満しています。
おがくす:
植物由来の酵素を定期的に加える必要があります。
★発酵の量★
米ぬか:
そこで常時分裂増殖して増大な量になった微生物が酵素を産生ているので、桶内部の酵素の量が圧倒的に多い。
体表から吸収できる酵素の量も多いと想像されます。
おがくず:
外部から酵素を加え、加えた酵素は時間の経過とともに消耗減少します。
★発酵の度合い・栄養素★
米ぬか:
酵素の量が多いため、桶内部の熱の上がり方が違います。
酵素だけでなく、米ぬかに含まれるそれ以外の有用成分も摂取することができます。
★清潔さ★
米ぬか:
浄化槽の原理と同様に、桶の中の微生物が人体から剥がれ落ちる垢、角質、体毛などを分解処理しますので、米ぬか酵素浴の桶の中は常に清潔に維持されます。
また、人体に無害な好気性有用菌が支配的になっても、ほかの有害嫌気性菌の繁殖は抑制されます。
たとえ何らかの有害菌が混入したとしても、増殖繁茂することができません。
おがくず:
微生物がほとんど存在しませんので、混入した異物は処理されず、次第に汚れてきます。
また、その異物をエサとして嫌気性菌が蔓延る可能性もありますので、床材は定期的に交換する必要があります。
★メンテナンス★
米ぬか:
バクテリア(微生物)を培養していますから、彼らが元気で生活できるような環境の保全に神経をつかわねばありませんので、メンテナンスはむしろ困難になり、ある程度の熟練が必要になります。
おがくず:
酵素を加えて撹拌するだけ。